経済産業省中小企業庁は4月26日、「2019年版中小企業白書・小規模企業白書」をまとめた。令和時代を迎えるに当たって求められる、経営者の円滑な世代交代や、経済・社会構造の変化に合わせた自己変革の取り組みについて、113件の豊富な事例を交えながら分析している。
このうち中小企業白書は、中小企業の経常利益が昨年に引き続き過去最高水準にあり、景況感も改善傾向であると指摘。その上で、経営者の高齢化を踏まえ、引退する経営者や新たに経営者になる人の現状や課題を分析した。人口減少、デジタル化、グローバル化といった経済・社会構造の変化の中で、中小企業や小規模企業の経営者がどのように行動すべきか検討材料も示した。
小規模企業白書では、小規模事業者の経常利益が緩やかに増加する傾向にあると紹介。個人事業者の事業承継の課題について、小規模法人の比較を通じて明らかにした。またフリーランスや副業として起業する際の利点や課題を分析した。
さらに近年多発している自然災害での中小企業・小規模事業者の被災・復旧状況を分析。災害に関するリスク把握や損害保険加入を含む事前対策の進捗、実施に当たっての課題などを示した。
詳しくは経産省のホームページへ。
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